国際協定《PROJECT EDGEWORTH》── 軌道の覇権を懸けて

PROJECT
EDGEWORTH

軌道は、もう空白地帯ではない。
限られた軌道スロット、限られた周波数帯を巡り、世界中の国家と企業が、静かな、しかし苛烈な競争を繰り広げていた。

通信衛星網構築ゲーム

概要

「PROJECT EDGEWORTH」は、軌道に自分だけの通信衛星網を築き上げる、衛星運用ボードゲームです。

プレイヤーは国際機関 OCC(軌道通信評議会)に選ばれた組織の指揮官となり、衛星に人材(CREW)・機器(DEVICE)・ソフトウェア(SOFTWARE)を配備し、打ち上げ、地球上を周回させながら、世界各地の区域で「通信確立(通信安定性の証明)」を重ねていきます。

毎ラウンドのアクションは全員が同時に伏せて選び、一斉公開。選ばれなかったアクションはそのラウンド実行されず、他プレイヤーが選んだアクションには自分も相乗りできるため、「何をやりたいか」だけでなく「他プレイヤーが何を選びそうか」を読む力が問われます。

プレイ人数 2〜4人
プレイ時間 40〜60分
複雑度 2.8/5
PROJECT EDGEWORTH 全体像

ゲームの目的

他組織よりも卓越した通信衛星網を構築すること

【ゲームの目的】他組織よりも卓越した通信衛星網を構築すること

重要な3アクション

①衛星を強化しよう - プロジェクトカードを衛星に配備することで衛星を強化
① 衛星を強化しようプロジェクトカードを衛星カードに配備し、人材・機器・ソフトウェアで自分だけの衛星に仕立てます。
②衛星を打ち上げよう - 発射拠点から衛星を打ち上げる
② 衛星を打ち上げよう自分の発射拠点がある区域から、進ませたい向きを決めて衛星を打ち上げます。
③通信安定性を証明しよう - 自身の衛星直下の区域で通信チェック
③ 通信安定性を証明しよう自分の衛星の直下にある区域で通信チェックを行い、キューブを置いて実績として示します。

このゲームの魅力

魅力① 両面モジュラーボードとオールユニークなカード効果によるリプレイ性の高さ
魅力① リプレイ性の高さ両面仕様のモジュラーボードと、オールユニーク効果のプロジェクトカード。毎回まったく違う盤面と組み合わせが生まれます。
魅力② スターリンクで話題の低軌道通信衛星網の構築を体験できる近未来の世界観
魅力② 近未来の世界観スターリンクで話題の低軌道通信衛星網。その構築を、指揮官として体験できます。

ストーリー

軌道は、もう空白地帯ではない。地球を覆う低軌道には、すでに無数の通信衛星がひしめいている。国家が主導する巨大プロジェクトもあれば、民間資本が推し進める野心的な計画もある。限られた軌道スロット、限られた周波数帯を巡り、世界中の国家と企業が、静かな、しかし苛烈な競争を繰り広げていた。

そこに一つの国際協定が生まれる。PROJECT EDGEWORTH——特定の国家にも、特定の企業にも属さない、全世界共通の通信インフラ構築プロジェクト。国際機関 OCC(軌道通信評議会)の主導のもと、世界中から選ばれた組織が参加し、それぞれの衛星網を構築、実証し、その成果を競い合う。

ルールは単純だ。衛星を打ち上げるだけでは、何の意味もない。適切な人材を現場に配置し、信頼できる機器を選び抜き、ソフトウェアの一行一行に堅牢性を刻み込む。そして実際に、世界各地の拠点で通信チェックを行い、動かぬ実績として示してみせる——北極圏の地上局から、赤道直下の砂漠の中継局まで。

その積み重ねだけが、PROJECT EDGEWORTH が定める国際認証基準をクリアする唯一の道であり、同時に、世界からの信頼と名声を勝ち取る唯一の道でもある。

問われるのは、ただ一つ。現場を、どれだけ精密に、どれだけ確実に動かせるか。あなたは、その一組織を率いる指揮官だ。現場の精度と実行力で、軌道の覇者となれ。

低軌道通信衛星網とは

PROJECT EDGEWORTH が題材にしているのは、いま現実に世界中で構築が進んでいる低軌道通信衛星網(LEO:Low Earth Orbit)です。スペースXの「スターリンク」が代表例で、日本でも au が「au Starlink Direct」として、スマートフォンと衛星が直接つながるサービスを提供しています。

低軌道通信衛星網(LEO)と従来の携帯通信の比較図
低軌道通信衛星網(LEO)と従来の携帯通信の比較

地上の基地局ではなく、空からつなぐ

従来の携帯通信は、地上に建てた基地局が電波を飛ばし、その周囲をエリアとしてカバーする仕組みです。都市部では安定して高速につながる一方、基地局のない山間部・離島・海上では圏外になってしまいます。

低軌道通信衛星網は、高度およそ 340〜550km という「地球のすぐ近く」を多数の衛星が高速で周回し、互いに連携して地球を面で覆います。端末は真上を通りかかった衛星と直接通信するため、空さえ見えていれば、基地局のない場所でもつながる可能性が生まれます。災害で地上設備が使えなくなったときのバックアップとしても期待されています。

  • つながる範囲:LEO は広域・遠隔地に強く、従来の携帯通信は都市・生活圏に強い
  • 主なインフラ:LEO は「衛星+地上局」、従来は「基地局+地上ネットワーク」
  • 向いている用途:LEO は災害時バックアップ・離島・船舶・山間部、従来は日常の通話とデータ通信
  • イメージ:LEO は空から面でカバー、従来は地上から点でカバー

どちらが優れているという話ではなく、低軌道通信衛星網は「広く届く通信」、従来の携帯通信は「日常を支える通信」。互いに競合しながら、補完し合う関係にあります。

ゲームではこうなっている

この仕組みは、そのままゲームのルールになっています。衛星は打ち上げた向きに毎ラウンド1区域ずつ進み続け、盤面の左右は地球一周を表して繋がっています。通信を確立できるのは自分の衛星の直下にある区域だけ。だからこそ「どこへ、どの向きで、いつ打ち上げるか」が、そのまま自分の衛星網の設計になるのです。

もっと知りたい方へ

ゲームの流れ

ゲームは「ラウンド」を単位に進行し、終了条件を満たすまで繰り返します。1ラウンドは計画フェイズ → アクションフェイズ → 循環フェイズの3つで構成されます。

このラウンドに実施するアクションを決めるフェイズです。

  1. アクションカードの回収:横向き(2ラウンド前に選択した)のカードを手札に戻します。縦向きのカードが「I 予算発行」であれば手札に戻し、それ以外は横向きにします。
  2. アクションプロット:各プレイヤーはアクションカードを1枚選び、手元に裏向きで置きます。
  3. アクション公開:全員一斉に表向きにします。

「予算発行」を除き、基本的に同じアクションを連続したラウンドで選べません。他プレイヤーの状況を観察し、やりたいアクションが実施されるよう仕向けるのがポイントです。

いずれかのプレイヤーに選ばれたフェイズのみが、ローマ数字の小さい順(I〜V)に実施されます。そのアクションを選んだプレイヤーには「アクション選択ボーナス」が適用されます。

# フェイズ メインアクション アクション選択ボーナス
I 予算発行 各プレイヤーは予算の値だけ資金を獲得 追加で6資金
II 配備 プロジェクトカード1枚を配備コストを支払って衛星に配備 追加で1枚配備、またはカードを1枚ドロー
III 打ち上げ・転回 全員一斉に打ち上げまたは稼働中の衛星を展開 追加で「転回」または「予算上昇+1」
IV 通信確立 稼働中の衛星の直下区域にキューブを置き、区域コスト+先駆コストを支払って通信を確立 進行方向前後の隣接区域まで対象を拡張して、もう一度通信確立
V 企画 プロジェクトカードを2枚引き、1枚を手札に加え1枚を捨てる 5枚引いて2枚を手札に加え、3枚を捨てる

打ち上げには「非稼働であること」「プロジェクトカードが最低1枚配備されていること」の2条件が必要です。

稼働中の全衛星が「循環」の対象となります。以下の順に処理します。

  1. 衛星コマの移動:各衛星は向いている方向に同時に1区域進みます。左右にはみ出す場合は反対側へ回り込み、上下にはみ出す場合は向きを上下にひっくり返す「反射」を行ってから1区域進みます(反射は「転回」ではないため、転回を条件とする効果は発動しません)。
  2. 燃料消費:各衛星は燃料を1消費します。
  3. ニアミス判定:移動後に同じ区域へ複数の衛星がいる場合、それらは「ニアミス」となり、燃料を2消費します。
  4. 着陸/着水判定:燃料コマが最も上のカードの燃料庫からはみ出した衛星は盤面から取り除かれ、衛星カード上に戻ります。着水(海区域)した場合は10資金を獲得します。

循環フェイズ終了時に終了条件が満たされていれば、即座にゲームは終了します。

通信確立可能な区域は、以下をすべて満たす区域です。

  • 自身の衛星コマがある区域(カード効果で範囲が拡大されることがあります)
  • 自身の発射拠点コマもキューブも未配置である区域
  • 通信確立コストが支払える区域

通信確立コストは次の2つです。

  • 区域コスト:陸区域は 5 マヤ、海区域は 2 マヤ
  • 先駆コスト:その区域にすでにキューブを置いているプレイヤー全員に、3 マヤずつ支払う

勝つためには 8〜10箇所以上の通信確立を目指すとよいでしょう。

ラウンド終了時に以下のいずれかが満たされたらゲーム終了です。

  • いずれかのプレイヤーの衛星が5機とも稼働中である
  • いずれかのプレイヤーの通信確立数が16である(通信確立用キューブが空になった)

終了条件を満たしたプレイヤーは、ゲーム終了時に名声3を獲得します。

得点(名声)

ゲーム終了時、以下の要素の合計が最も高いプレイヤーの勝利です。同点の場合は勝利を分かち合います。

# 要素 獲得名声
I予算予算の値だけ
II所持金10資金につき 1
III通信確立区域陸区域は 2、海区域は 1
IV通信確立地域種類(A〜H)1/3/6/10/15/21/28/36(種類数に応じて)
Vミッションカード達成状況に応じた名声
VI稼働中の衛星衛星カード記載の名声
VIIプロジェクトカード稼働中の衛星は記載名声の合計、非稼働は半分(切り捨て)。CREW・DEVICE・SOFTWARE が揃った衛星1機につき +5
VIII褒賞カード各褒賞の比較内容をプレイヤー間で比較し、順位に応じた名声
IX終了条件終了条件を満たしたプレイヤーは 3

通信確立の広さ(区域数)と深さ(地域の種類数)、ミッションの達成、褒賞での順位取り──得点源が複数あり、どれを主軸に据えるかがそのまま戦略になります。

内容物

  • 区域ボード(両面)x8枚
  • トラックボード x1枚(表:予算トラック/裏:名声トラック)
  • プロジェクトカード x99枚
  • 衛星カード x20枚(4色 x5枚、両面)
  • ミッションカード x10枚
  • 褒賞カード x12枚(両面)
  • アクションカード x20枚(5枚 x4)
  • マヤチップ x66枚
  • 発射拠点コマ x4個
  • 衛星コマ x20個(5個 x4色)
  • キューブ x64個(16個 x4色)
  • 円盤コマ x4個
  • 燃料コマ x20個(5個 x4色)
  • ルールブック x1冊

購入・詳細ルール

購入

ゲムマ2026秋向けの予約フォームをオープンしました。ゲムマ2日前の10/15(木)までの受付となります。

詳細ルール

詳細ルール:ルールブック(PDF)

プロジェクトカードはオールユニーク効果であるため、疑問点が生じることがあります。FAQを充実させていますが、ご不明な点はお問い合わせページ、または X(旧 Twitter)の DM よりご連絡ください。

制作・著作

だんじり協奏曲(ぞね、まや、ひのき、たづくり)

アートワーク

ぞね、DALLE

テストプレイ協力

國生ミカド、衛良タケル、しょーせい、まさと、KB、ふうか、しんちゃん、社長、みなみ、ガマ、Dason、かしゃい、サイトウクン、かいと、にわ、かれん、あっさい、ゆい